たけのやま歯科院長の山田です。
当院では、むし歯、歯周病、悪い歯並びの予防に力を入れています。
それらに共通する要素が「食」。
むし歯は皆さんご存知のように、食習慣ととても関わりの深い病気です。
歯並びも、どんなものをどんな姿勢で食べているかが顎の発育に影響しますので、
食事との関係はとても深いです。
歯周病も実は食事との関わりが示唆されていて、
糖尿病と歯周病の関連はかなり以前から議論されています。
今回はそれに関連して、さらに食について学ぶために、
以心塾で糖尿病内科の西田亙先生にご講演いただきました!
医科の先生をお招きするのは初めてです。
私はこれまでも自分なりに「食」について学んできましたが、
今回西田先生のお話をうかがって、かなりクリアに整理されてきました。
世の中には「食」にまつわる色んな情報があふれています。
ですが「食」は栄養だけではなく、
食材の状態、調理方法、固さ、味付け、組み合わせ、
食べる姿勢、食べ方、噛む回数、食べる時間帯、腸内細菌、
ひとりで食べるのか家族や大切な人と一緒に食べるのかなどなど、
たくさんの要素に影響を受けます。
そんな中で絶対的なひとつの答えなど、誰も持っていないのです。
その人それぞれで良い食事は違って当たり前ですし、
ある方には糖質制限が合っていても、ある方には向かない、ということも当然ありますし、
大人と子どもではまた違います。
そうして得た結論は、
「その人にとっての正しい食事とは、その人の体調が良くなる食事である」という
まぁ当たり前といえば当たり前のことでした。
そのバロメーターのひとつは、「うんち」です。
今、腸内細菌について一般的にも注目されてきていますが、
排泄物は体調を示すとてもよい情報になります。
他には、私たちがその目安とできるのは、
歯ぐきの状態や、ベロの状態です。
食の入り口と出口にヒントがあるのですね。
私たちはその「食の入り口」を担う仕事をしているわけです。
ある人にむし歯が多発していればきっとその食習慣は全身的にみても問題があるだろうし、
歯周病がひどい状態があればそれもしかり。
そういう目をもって、
おひとりおひとりとその方それぞれの正しい「食」を一緒に探していきたいと、強く思いました。
おおまかに正しい「食」は、すでに皆さん共通の認識として持っているはずなのです。
新鮮な食材を使って、出汁からとって、
自然のおいしさを味わう料理を、
家族や大切な人と楽しくゆっくり噛んで食べることがよいということは皆さん知っているはず。
現代社会においてそれが難しい状況があるというだけですね。
ですので、その生活の質を落とさずに、
妥協できる健康的なところを、一緒に探していくこと。
それが、「食習慣指導」なのだろうと、今の私は思います。
これからも、学び続けなければ。
話は変わりますが、
当院にもガチャガチャマシンがやってきました!
ガチャガチャマシンにも探せばこういうデザインのものもあるのですね(笑)
中身は以前からお渡ししていたプレゼントと変わらないのですが、
子ども達の反応が全然違います。おそるべし・・・。
マジメなことを、いかに楽しく取り組むかが大切ですね!
ー 休診のお知らせ ー
2/20(土)は、院長が歯周病学コース受講のため臨時休診とさせていただきます。
一年間通して受けてきたこのコースも、今回がラストです!
2/22(月)は、スタッフとともに東京の歯科医院の見学に行きますので、臨時休診とさせていただきます。
たびたびご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。
<本日のオススメ本>
「食べ物のことはからだに訊け!」 岩田健太郎著
さまざまな情報の溢れる「食」について、
極論や偏った情報にだまされないために、感染症で有名な岩田健太郎先生がとても分かりやすく書いてくださっています。
いわゆる「トンデモ本」についても、はっきりと書かれています。
「これを食べれば病気にならない」とか、
そんな食べ物はありえないことは分かっているのに、
つい信じてしまいたくなりますね。
必要以上に恐怖をあおる情報もとても多くみかけます。
それらに振り回されないような知恵を学ぶことができます。
とてもおもしろい本ですので、ぜひみなさん読んでみてください!