たけのやま歯科院長の山田です。
2016年初投稿です!
もうとっくにお正月の雰囲気はなくなってしまいましたが(汗)
この一ヶ月で早くも色々ありましたので、ご報告いたします。
まずは、以心塾!
この春、たけのやま歯科で本格導入予定のMFT(筋機能訓練)の実習コースです。
今回はたけのやま歯科ほぼ全員参加!
過去2番目の規模です。
それだけこの分野はニーズが高いのですね。
MFTは、食べること、しゃべることなどの機能をより良くするためのトレーニングです。
クチャクチャ食べるクセがある子、
滑舌がよくない子、
口呼吸をしている子などにこの訓練を行うと、それらの改善が期待できます。
その結果として、風邪を引きにくくなったり、喘息が治ったり、歯並びが良くなったりすることもあります。
歯並びは遺伝だけではなく、口の周りの筋肉にも依存していますからね。
しっかり取り組めるように、講師の清水清恵先生のサポートの元、
たけのやま歯科オリジナルプログラムを現在作成中です。
お楽しみに!
お次は症例検討会。
今年も小牧令二先生にお世話になります。
弘岡秀明先生の歯周治療コースでの症例発表ももうすぐなので、頑張って準備しなきゃ。
今年は忘年会がスケジュールが合わなかったので、
新年会を行いました。
二次会は、初めてのカラオケ!
まだそこまでジェネレーションギャップはなくて安心しました(笑)
一昨日と昨日はお医者さんの勉強会に参加してきました。
まずは、
愛知医大の小児科のカンファレンス。
私がとても好きな本「子どもの風邪」の著者、西村龍夫先生のご講演です。
風邪のほとんどはウイルス感染なので、抗菌薬(抗生物質)は効かない。
咳止めや抗ヒスタミン薬も、効くどころか症状を長引かせる可能性がある。
ほんの少し前までの常識とは全く違う考えが、今の常識となっています。
風邪はその定義もあいまいですが、
基本的にほっといても治る病気のことを指していますので、
薬の研究も対照群(飲まなかった場合どうなるか)との比較がなく、
飲んだから治ったのか、ほっといても治ったのかの検証がなされていないものも多くあり
間違った常識ができてしまっていたようです。
当院もお子さんの受診は多いですから、小児科の考え方を学んでおくことはやはり大切だと実感しました。
そして昨日は糖尿病療養指導コレギウム。
糖尿病・内分泌内科クリニックTOSAKIの戸崎貴博先生の勉強会です。
毎日飲むお薬と、週に一回飲むお薬。
同じ効果のお薬なのに週一回のお薬の方が効果が上がる場合がある、というお話でした。
なぜかというと、「飲み忘れが少ないから」。
なるほど!と思いました。
歯科においても、
毎日のブラッシングや食習慣は、皆さんがそれぞれご家庭でいかに取り組むかにかかっています。
いかに取り組みやすい形をご提案できるかが、その効果を大きく左右することもありえるわけです。
これは大きなヒントをいただきました。
看護師さんや栄養士さんたちコメディカルの方々のモチベーションの高さにも驚きました。
皆さん「患者さんのために」と、真剣、本気で取り組んでいます。
うちも負けていられないな。
歯科にとどまらず、多業種の方と一緒に勉強させていただくことで得られることもとてもたくさんあります。
これからもお医者さんとの勉強も続けていきたいと思います!
<本日のオススメ本>
「子どもの風邪」 西村龍夫著
本文中でも触れた西村龍夫先生の本です。
一応医学書ですが、一般の方にもわかりやすいように書かれています。
風邪はほっといても治る病気ですので、その治療法もけっこうあいまいです。
安易に薬に頼ることは危険。
私たち歯科が「削るむし歯か削らなくてよいむし歯か」という判断をすることにシフトしてきているように、
「薬を飲まずに様子をみてよい風邪か、慎重にみるべき病気か」という判断をする風邪診療が始まっています。
過剰な介入は避けるべき、というのは歯科でも小児科でも同じですね。
愛知医科大学病院の小児科の先生方は、すでにそういう診療をなさっていらっしゃるようです。